『あなん丼』について

『郷土料理創造プロジェクト あなん丼』を企画した経緯

徳島県はハモの漁獲高が全国1位。
その中でも阿南市が最も多いという事実を、阿南市民を含めた全国の皆様にあまり知られていないのが現状です。

また、ハモのイメージと言えば夏バテで食欲の落ちた時にタンパクな身を湯引きして梅肉や酢味噌で食べる魚。

だから、夏のみが旬で、夏だけ捕れる魚なのだと誤った認識を長年持ち続けていました。

しかし実はハモは1年中獲れ、皆様がよく口にする夏よりも本当の旬は最も脂がのる『春・秋』だと言えるのです。
食べ方も、湯引きだけではありません。

阿南の漁師の方たちは、昔からハモを天ぷら・カツ・唐揚げ・蒲焼きなどにして最高に美味しい調理法で食べてきました。

ハモはヘルシーかつ、栄養たっぷりの魚。

その優秀な食材であるハモの殆どが地元である徳島で消費されず、県外へ高級食材として出荷され、徳島の人が口にするのはごく僅かです。

そこで、阿南市や徳島県の皆様にハモをもっと食べて欲しい!

特殊な食材であると思われているハモでも、ご飯を使った丼料理ならば食べやすく親しみを持って頂ける!との思いで2011年4月に「郷土料理創造プロジェクト あなん丼」の企画が立ち上がりました。

ハモの漁獲高全国1位ならではの、ハモの美味しい食べ方をよく知る阿南市の料理人の皆様のお力により同年12月に、阿南市の飲食店であなん丼がお店で食べられるようになりました。

企画開始から10年後の2021年には、全国のみなさまのイメージが『あなん丼』=ハモ丼となる様、これからも続けてまいります。

そしてこのあなん丼をきっかけに、漁獲高だけではなく消費量も日本一となり、阿南市の飲食店さまが活気づき、阿南市の皆様が元気になれば幸いです。
2016/03/31 18:33:23
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